70’s Music #1

CDもサブスクも無かった頃、車で音楽を聴くにはカセットテープがメインでした。
車で出かけるときはお気に入りのテープをケースに入れて持ち込んで聴いていましたが、今回紹介するアルバムもそのお気に入りライブラリの一つ。

ギタリスト リー・リトナーのソロアルバム シュガー・ローフ・エクスプレス で、当時のギタリストの友人から「駄作」と言って教えてもらったアルバムですが、私はかなり気に入り、以後何度も聴きました。
音の雰囲気が好きなのと、私の好きなギタリスト エリック・ゲイル が加わっているのも要因でした。

友人曰く、「この2人を一緒にしたのが失敗」だそうですが、たしかにスタイルの違いからか、噛み合っていないところもたくさんあります。
That’s the way of the world のエリックのソロでの “間” を、若いリーが待ちきれずに被せてしまったり、パトリースのピアノからも同様の “青さ” を感じます。
エリックの間を理解するには彼らには10年早かったのかなぁ。

ちなみにこのアルバムはダイレクトカッティングという、スタジオでの演奏をミックスしながら直接マスターレコードをカットするという、とんでもない方法で作られたアルバムです。テープを通すことなく究極の音を目指したのだそうですが、そのためプレイヤーは片面3曲ずつ通しで演奏しています。